日本におけるクレジットカードの現在

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日本にはもととも「現金主義」の考え方が強くありましたが、時代の変化とともに、そのような風潮にも少しずつ変化があらわれつつあります。日本には昔から「チケット」や「クーポン」といった分割払いのシステムがあり、それらが高度成長時代にアメリカから入ってきたクレジットカードと一体化して一般的に使われるようになりました。

日本で普通にクレジットカードが使われるようになってからおよそ50年程度の時間が経過しており、今では多くの人が、現金とともにクレジットカードを持ち歩いているのが普通です。複数のクレジットカードを、シーンや目的に応じて使い分けている人も多いことでしょう。クレジットカードが活躍する場面も多様化してきました。
近年、新技術の開発などからクレジットカードを巡る環境は大きく変化し、電子マネーやICカードなども普及・定着し始めています。これらの背景には、急速に普及した携帯電話やインターネット、そしてネットオークションやネット通販などがあると考えられ、今ではクレジットカードは普通の生活を送るための必須アイテムとも言える存在に成長しているのです。
初期の頃のクレジットカードは、新しいものに敏感な若い世代を中心として広がっていきましたが、当時はまだ「借金をする道具」というような考え方もあり、消費者全体にはなかなか普及していかなかったようです。今ではもう、その当時の若い世代が高齢者の仲間入りをするようになっており、クレジットカードを利用することに抵抗感があるという人は、ごく少数派と言っても過言ではないでしょう。

ただし、クレジットカードが広く一般に普及していくのと同時に、それにまつわるさまざまな問題も浮上するようになりました。クレジットカードには、手元に現金がなくても気軽にショッピングができるという利点がある反面、計画性のない利用によって返済ができなくなる人の数も増え続けているのです。また、カードの偽造やスキミングといったトラブルも、最近では多く見られるようになり、手口も巧妙化してきているようです。クレジットカードはお金にかわるものであり、使い方を間違えれば問題が起きるのは当然のことと言えます。現金を必要としないシステムはとても便利なものですが、正しいキャッシュレス社会の発展のためには、計画性を持ったクレジットカードの使い方を教えたり、トラブルが起きた時に頼れる相談窓口を用意したりすることも大切でしょう。

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このページは、 itosuiが2007年12月26日 09:23 に書いたブログ記事です。

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